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日本エシカル推進協議会
2018/02/15

リコーの加藤茂夫氏が、第19回エシカル朝食会で講演

fukuhara
エシカル日本

 日本エシカル推進協議会(JEI、代表:山本良一東京大学名誉教授)は6日、東京都千代田区の学士会館で第19回エシカル朝食会を開催した。今回は、リコーの加藤茂夫・執行役員サステナビリティ推進本部長が登壇し、「リコーの環境経営について~脱炭素社会に向けたリコーの取り組み」をテーマに講演した。

 同社は昨年、2050年にバリューチェーン全体で温室効果ガスの排出ゼロを目指す環境目標を策定。日本企業として初めて、再生可能エネルギー100%を目指す国際イニシアティブ「RE100」に加盟した。「パリ協定や持続可能な開発目標(SDGs)の採択に伴い、顧客からの要請があった。商談、取引に直接的な影響が出始め、環境・CSRへの取り組みが、もはや単なる社会貢献ではなくなってきた」と加藤氏は話す。

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 環境目標は「環境負荷削減と地球の再生能力向上に取り組み、事業を通じて脱炭素社会、循環型社会を実現する」とした「リコーグループ環境宣言」に基づくもので、温暖化分野と省資源分野で、それぞれ30年、50年に向けた目標を策定。省資源化分野では、50年までに製品の省資源化率を93%にするとしている。

 省資源化に向けて、同社は2016年、静岡県御殿場市に環境関連の新規事業開発拠点「環境事業開発センター」を開設。マイクロ水力発電や木質バイオマスなどの再生可能エネルギー事業の実証とともに、電気自動車・ハイブリッド自動車に使われているリチウムイオン電池の回収・選別や太陽光パネルのリユース・リサイクル処理などの新たなビジネスを検討している。

 加藤氏は、これからの日本企業に必要な視点として、加藤氏は「脱炭素社会と脱炭素経営、社会課題解決による事業成長、ステークホルダーの協働、非財務情報が重要」と指摘した。SDGsが掲げる「誰1人取り残さない」概念を踏まえ、全方位360度を撮影できるリコー製品「SDGsカメラ」で当日に撮影した映像がこちら。

https://theta360.com/s/onXjnbM8uFVKW8vjlpHre40rk

 講演の前には、鳥取県生活環境部くらしの安心局消費生活センターの堀田晶子所長から「エシカルのふるさと鳥取県」について、徳島県危機管理部の小椋昇明次長(安全安心担当)から「徳島県のエシカルde消費地方創生!~徳島県の取組~」についての特別報告があった。

 なお、今回のエシカル朝食会のメニューは下記の通り。

・大野村農園(福島) 自然飼育たまごのポシェ

・大根(長崎)のすり流しキャセロール仕立て

・発芽大豆(埼玉)とスチィク菜の花(長崎)・霧島ポークのソテー

・しおキャベツ(熊本)と人参(千葉)のサラダ

・キウイフルーツ(愛媛)

・エシカルジャム

・鳥取白バラ牛乳 ※鳥取県消費者センターから提供

・ジュース

・米粉パン

・コーヒー(フェアトレード商品)

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