日本エシカル推進協議会(JEI)会員およびご家族の皆様へ
3月22日名古屋市で開催されるはずだったフェアトレードタウンのセミナーで「いのちを守る行動をとってください」というテーマで話す準備をしていました。
気候危機と持続可能な消費についてですが、いま新型コロナウィルスによって私たちは「いのちを守る行動」をどのようにとるのかが問われています。その中でエシカルな消費とは、人を押しのけてわが身を守るために買占め買いだめをしない消費行動をとるということでしょう。病院や介護施設はもちろんのこと、妊娠をしている人、乳飲み子を抱えている人、そして自宅で介護をしているご家庭にマスクなど必要なものがいきわたるようにすることではないでしょうか。9年前に以下のコメントをグリーン購入ネットワークのHPや機関誌に書きました。
『緊急メッセージ:GPN会員及びご家族の皆様へ
平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に際し、GPN会員とそのご家族の方々のご無事を願わずにはいられません。この東北地方太平洋沖地震は、福島原発事故も招き国民生活に大きな不安と打撃を与えています。今後もかなり大きな余震が発生する確率が高いとの発表もあり、また3月14日から実施されている「計画停電」による交通機関・日常生活の混乱が続いています。
この歴史上未曾有の事態に際し、全てのGPN会員・ご家族およびお仲間に対し「冷静な行動」をとられるよう呼びかけます。節電はもちろんのこと、食料品も含めてあらゆる物資の買いだめなどの行為は、被災地の方々を窮地に追いやること以外の何物にも他なりません。今回の地震はまさに環境破壊が現実になったとき、私たち日本人がどのような態度で臨むかの予備試験であるといっても過言ではありません。被災地のGPN会員とそのご家族への思いを込め、GPN傘下500万人とその家族は決してこのような行動を起こさないことを切に願うものであります。
平成23年3月16日
グリーン購入ネットワーク会長 中原秀樹』
3.11から9年を経てもなお私たちのライフスタイルは残念ながらほとんど変わっていないことを新型コロナウィルスで思い知らされています。
エシカルな生活行動を促すためにJEI会員とその組織そしてご家族は決してこのような行動を起こさないことを切に願うものであります。
令和2年3月3日
日本エシカル推進協議会会長 中原秀樹